【S30シングル最終884位/レート1820】ザシアン&Wキュレム 氷の要塞から放たれる一閃の斬撃

はじめまして。モリーです。剣盾は1,500時間ほどプレイしています。同じく1,000時間超えの友人が、ふと「俺たちってこんだけ長い時間やってるのに、ランクマで一回も3ケタ入ったことないのって恥ずかしくね?」と口にし、全くその通りだと思いました。こうして奮起し、真剣に3ケタを狙おうと今シーズンに臨みました。

[パーティ]

[構築経緯]

環境Topメタのザシアンを軸に、対応できない禁伝や上位一般ポケモンの範囲を一つずつ潰していくイメージで構築を組みました。

1.ザシアン:環境Topメタのため、採用。今まで上位をとったことない私のような者にとって、あえて外す選択肢はありませんでした。

2.Wキュレム:ザシアンが弱いとされる特殊方面の禁伝(カイオーガ、黒バドレックスなど)やザシアン受けとして採用されることの多い一般ポケモン(サンダー、ヌオーなど)に対抗できるよう、2体目の禁伝枠として採用しました。

3.サンダー:現環境で必須のザシアン受け枠として採用。ヌオーと比べて自身にダイマがきれるなど戦術の幅が広がる点を評価しました。

4.ランドロスダイマエース枠。シンプルに、一般ポケモンの中ではダイマアタッカーとしての性能が高いです。また、ザシアンが弱いとされる物理方面の禁伝(ホウオウ、日食ネクロズマなど)への対策として採用しました。

5.悪ウーラオス:襷枠として一番使い勝手が良さそうなイメージがあったので採用しました。

6.メタモン:ザシアンや黒バドレックスのコピーでの戦力強化に加え、積みポケモンへの圧力をかけることを目的に採用。ラスト一枠は様々なポケモンを入れ替えつつ使っていました。相手にして一番嫌なポケモンがこいつだったので、逆に自分のパーティーに入れてしまおうと考え、最終日に定着しました。

[個別解説]

・ザシアン

性 格:ようき
特 性:ふとうのけん
努力値:ASぶっぱ
持ち物:くちたけん
技構成:きょじゅうざん/ じゃれつく / インファイト / でんこうせっか

ザシアンミラーを意識し、最速。相手のザシアンに後述のHBサンダーでゴツメダメージを入れた後、こちらのザシアンで刈り取る立ち回りが非常に多かったです。静電気麻痺が引けなくとも、上がとれる確率が高い最速個体は非常に安心感がありました。技構成では、サブウェポンとしてインファイトを採用。日食ネクロズマナットレイへの打点であることに加え、ラッキーを一撃で持っていける点など、補完性にはやはり一番優れていると思います。前シーズンまではつるぎのまいを採用していた時期もありましたが、補助技によるサポートが少ない本パーティーにおいては意外と積む隙がなく、今シーズンより変更しました。

・ホワイトキュレム

性 格:おくびょう
特 性:ターボブレイズ
努力値:DSぶっぱ
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:フリーズドライ/ ぜったいれいど / シャドーボール / だいちのちから

とつげきチョッキを持たせた特殊受け兼アタッカー。耐久型でありながらSに振り切って最速にしているところがポイントで、S種族値95というラインにより、相手の最速カイオーガや準速イベルタル、最速ランドロスなどの上をとることができるようになります。型として多いスカーフを持たせたアタッカー型とHD耐久型のハイブリッド的な調整ですが、意外とはまりました。特にシーズン序盤、環境に多かったサンダー・カイオーガの並びにめっぽう強く大活躍しました。カイオーガとこちらのポケモンが対面した場合に、超安定した後出しが効きます。ナットレイでは、裏にいるサンダーに弱くサイクル負けする可能性がありますし、ラッキーではめいそう型などへの対応が効きません。個人的にはこの並びに対し唯一無二の単体性能を誇ると考えています。

また、元のC種族値が170ととても高いことから、無振でも十分な火力がでるため、一般的な特殊受けと比べて、攻めて盤面をくずす性能が優れています。

技構成には、黒バドレックス意識のシャドーボールカイオーガとのダイマの打ち合いでDをあげて優位を保つためのだいちのちから、ダイマ状態で最高火力かつ非ダイマ時に受けループを崩しにいけるぜったいれいどを入れています。どの技も必須級の使用感でした。

・サンダー

性 格:ずぶとい
特 性:せいでんき
努力値:HBぶっぱ
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:ぼうふう/ ボルトチェンジ / ねっぷう / はねやすめ

ザシアン受けとして、安定した活躍を見せました。初手Wキュレムでザシアンと対面した時だけでなく、ザシアンミラーになった場合でも基本こいつに引きました。きょじゅう+じゃれであれば高確率で耐え、交代読みでじゃれを打たれた場合でも、最低2回は触れることになるので、半分以上の確率で麻痺を入れることができます。麻痺が入ればこちらのWキュレムでも上がとれるようになるためダイアースでの処理も可能になります。麻痺が引けなかった場合でもゴツメダメージを入れた後に、こちらの最速ザシアンを死に出しすることで、ほぼ安全に対応できました。技はサイクルを回しやすくするため、ボルトチェンジを採用しています。

ランドロス

性 格:いじっぱり
特 性:いかく
努力値:ASぶっぱ
持ち物:いのちのたま
技構成:じしん/ そらをとぶ / ストーンエッジ / つるぎのまい

A特化。ホウオウ入りのパーティ、日食ネクロズマ入りのパーティに対しては、他に突破できる手段が少ないため、ほぼ確定で選出していました。いのちのたまをもたせることで、耐久型ムゲンダイナやヌオーの受けも許さず、ダイマエースとしての突破力に助けられました。途中までラムで採用していましたが、A特化でも上記のポケモンに対して若干火力が不足し涙をのむ試合が多かったので、いのちのたまに変更し、勝率が上がりました。

・ウーラオス(いちげきのかた)

性 格:ようき
特 性:ふかしのこぶし
努力値:ASぶっぱ
持ち物:きあいのたすき
技構成:あんこくきょうだ/ インファイト / カウンター / ふいうち

襷枠として無難に強く、主に対日食ネクロズマなどで活躍してくれました。ただ、わざ範囲の関係で、有利が取れる範囲が限られています。また、カウンター、ふいうちなどは上位帯では読まれて逆に不利な状況に追い込まれるなど、最後まで確固たる役割を見出すことはできませんでした。

メタモン

性 格:ー
特 性:かわりもの
努力値:Hぶっぱ
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:へんしん

最終日に土壇場でパーティ入りした最後の駒。入れてから勝率がかなり上がりました。

やはりこの環境最強と呼び声高いだけのことはあります。ザシアンや黒バドレックス等高速高火力アタッカーを良いタイミングでコピれば、一気に試合を決めることができます。また、ゼルネアスやゼクロムなどの積みエースに対して選出段階から圧力をかけるなど、今シーズンでその強さを再認識しました。私のパーティはザシアンや剣舞ランドロスを採用していることから、相手のメタモンがどうしても重いのですが、こちらもメタモンを絡めて選出することで、立ち回り次第で勝てる試合が増えたことも勝率アップに寄与していたと思います。

[結果]

無事、最終884位でなんとか目標を達成することができました。最終レートは1820でした。最終日は、Wキュレムが何度かぜったいれいどを当ててくれたり、サンダーがせいでんき麻痺を良く引いてくれたり等、運に味方された面もありました。つくづく、ポケモン対戦は確率のゲームだと実感しました。単発でみればただの運勝ちでも、繰り返し試合をするランクマッチにおいては、いかに勝率をあげられるかが重要ということです。
初めての3ケタフィニッシュ、興奮冷めやらず、達成感で満たされました。

これで、晴れて第九世代に旅立つことができます。

以上、ご精読ありがとうございました。

 

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